マイクロスコープ診療とは

マイクロスコープとは、歯科手術用顕微鏡のことで、最大24倍に拡大した視野で治療を行うことができます。
歯の形状はとても複雑で、細い根管部分などは特に、肉眼では見えないほどの緻密な作業が必要になることが多くあります。しかし、歯科医の経験と勘を頼りに治療が行われているのが実状です。
しかし、マイクロスコープを使用することで、肉眼では見ることの出来ない歯の細かい形状や、隠れた根管、補綴物のフィットの状態など、疾患部分をより精密に把握でき治療することができるのです。
歯科健診、レジン充填、根管治療、歯周外科処置等の診察・処置を、歯科用顕微鏡を使用することで、高い精度で行います。
※ マイクロスコープを使用した診療の中には一部、保険適用となる場合もございますが、基本的に自費診療となります。詳しくは担当医にお尋ね下さい。
マイクロスコープ歯科検診(セカンドオピニオンも受け付けます)

通常の視診では見逃しがちな、う蝕・マイクロクラック・補綴物の段差や二次う蝕・歯肉縁下の歯石の精密な診査を行います。
(他の医療機関で治療中の症例に対し当院判断での診断内容や治療法などの助言も対応します)
マイクロスコープを使用して状態を調べます。より正確に状態をお伝えする為に、レントゲンやCTの撮影などの検査も致します(必要に応じて、しない場合がございます)
また、その診査によって発見された問題点は、全て画像やビデオで記録を行い、資料を製作してご説明いたします。

報告の中で、歯の状況・治療の成功率・治療方法・大まかな治療期間・費用をご説明いたします。
また、マイクロスコープ歯科相談当日には治療に入りません。
記録した画像・ビデオはCD-Rに記録して、無料でお渡しいたします。
(USBメモリやSDカード等の記録媒体をお持ち頂ければ、そちらに記録することも可能です。)
このメニューの場合、治療ではありませんので、原則すべての検査が保険適用ではなく自費となります。
費用
マイクロスコープ歯科検診 | 3万円 (マイクロスコープ診査・説明資料製作費込み) ※ 所要時間:60分 ※ 相談のみの場合、30分5000円 |
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診査スケジュール
- 1日目:マイクロスコープによる全体的な診査、記録(30分)
- レントゲン撮影、CT撮影、現在の口腔内の金属、セラミックの状態検査、歯石の付着状況、むし歯の状況含みます。
- 2日目:診査結果のご報告・アドバイス・資料お渡し(30分)
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レントゲン撮影、CT撮影、現在の口腔内の金属、セラミックの状態検査、歯石の付着状況、むし歯の状況含みます。
※ 入念な診査の為にお時間を確保する必要がございますので、お申込制となっております。
※ 費用はすべて税抜き表示となります。
マイクロスコープレジン充填(ダイレクトボンディング)
マイクロスコープの拡大視野下で、自費用のレジンを使用して行う修復治療となります。
保険のレジン充填では対応しきれない審美的な修復や、強度を求められる部位での治療が適応となります。
マイクロスコープを使用することにより、より高い精度で詰める事が可能となります。
費用
マイクロスコープレジン充填 | 1本3万円~5万円 (歯の状態・場所により変動します) |
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診査スケジュール
基本的に、1本あたり45分ほどの治療となり、即日で治療完了となります。
※ 当院の保証対象となります。詳しくはスタッフまでお尋ね下さい。
マイクロスコープ根管治療
根管治療とは、いわゆる神経の治療です。マイクロスコープが最も効果を発揮する治療のひとつです。
根管治療とは、いかに神経の管(根管)の中の細かな汚れ(感染源)を取り切るか、その際にいかに健康な歯の部分を温存できるかにかかっています。
従来の肉眼では見えないような細い根管や、細かな感染源を発見する事ができます。まさしく根の中を”見ながら”治療することができるのです。
その結果、従来の感覚に頼らざる負えず、盲目的だった根管治療と比べ、より確実に根管の感染源を除去し、かつ歯の削る量も最小限とする事が可能です。
そして当院では保険でも使用しているラバーダムという器具や、場合によってはMTAセメントを使用することにより、従来では抜歯と診断されていた症例でも可及的に保存することとしています。
費用
カウンセリング・診査 (破折線の確認、予後判定など) |
5,000円 |
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根管治療 (CT撮影料含む) |
前歯50,000円 小臼歯70,000円 大臼歯100,000円 |
根管治療前処置 (仮歯作成・隔壁築造) |
5,000円 |
支台築造 (ファイバーポストコア) |
10,000円 |
診査スケジュール
歯の状態・種類によって、大きく変動します。
詳細な治療ステップについては、カウンセリングにてご説明いたします。
ラバーダムとマイクロスコープを使用した治療。ドクターの目にはこう見えている
※ マイクロスコープ根管治療を選択された場合、治療費は全額自己負担となりますことをあらかじめご了承下さい。
万が一、治療後に不運にも抜歯になり、インプラント治療を選択された場合は、インプラント治療費用より、上部構造の費用を差し引かせて頂きます。
マイクロスコープ歯周外科処置
マイクロスコープを用いることにより、前歯の歯茎の整形を目的にした外科手術や、奥歯を含めた歯周組織の再生療法を行います。
より繊細な作業が可能になることにより、裸眼やルーペで行う場合と比較して、よりスムーズな歯茎の治癒や骨の再生が期待できます。
遊離歯肉移植、結合組織移植、根面被覆、再生療法などほとんどの歯周外科処置が対象となります。
費用
カウンセリング・診査 (診断用ワックスアップ、サージカルステントなど含む) |
5,000円~1万円 |
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前歯部の歯周形成外科 |
内容・術野の広さにより 3万円~15万円 |
歯周組織再生療法 |
使用薬剤により 5万円~15万円 |
インプラント周囲の歯周外科処置 |
当院で埋入したインプラントの場合 3万円~5万円 他院で埋入したインプラントの場合 10万円~20万円 |
診査スケジュール
基本的には
診査・カウンセリング → 術前説明 → 術前クリーニング(必要がある場合のみ) → オペ
に流れとなります。
詳細には診査・カウンセリングの後に、状態の診断がついてから治療計画を立てていくことになります。
奥歯のフラップオペに使用した例
※ 症例によりマイクロスコープ治療ができない場合もございます。
各治療の適応かどうかは、十分な検査と診断が必要となります。
詳しくはスタッフまでお尋ね下さい。